お店でお酒を安く飲める究極の形態が「角打ち（かくうち）」です。抑えを販売する酒屋の一角に飲食できるスペースがあり、客はお店の商品を購入しそこで飲んだり食べたりすることができます。
酒屋で売られているお酒の価格で外食気分が味わえるため、まさに「せんべろ」ができるとコスパの良さが最大の魅力。また、昔ながらの無骨な雰囲気もあり、大衆酒場の雰囲気がすきな人にも人気です。
名古屋で角打ちができるお店は都心に比べてとても少なく、貴重な存在です。
今回は地元の常連だけでなく多くのお酒好きが通う「佐野屋」をご紹介します。
大正時代から続く老舗の酒屋・佐野屋
創業大正15年から続き地元の人に長年愛されている老舗の酒屋、佐野屋。名古屋では、数少ない角打ちができるお店です。お店の手前は販売スペース、奥には大きなコの字カウンターと壁際のカウンターが設置され、立ち飲みスペースとなっています。
酒屋で販売されている缶ビールやチューハイ、つまみ菓子以外にも料理やお酒の提供もしています。「角打ち」と「立ち飲み」の両方が楽しめるハイブリッドスタイル！
お酒も料理も支払いは全てキャッシュオンで。目の前に一人一つ木製の小皿が置かれ、そこに小銭や1000円札を入れておくと店員さんが商品の代金を持っていってくれます。
やっぱり安い！おいしいつまみも格安
佐野屋の魅力はリーズナブルな価格です。店内で販売する缶ビールは200円、カウンターで頼めるビール大瓶は350円、生ビール300円、ハイボール・チューハイ200円、ワイン200円、焼酎250円〜、地酒250円～と安い上にお酒は50種類以上の豊富さ。
蓬莱泉や越乃寒梅が250円で飲めるのは名古屋ではここだけでは・・・？
さらにおつまみは100円からあり、冬はおでんが人気のメニューです。中でも一度は食べておきたいメニューは、毎日市場から直送されるマグロの中落ち（250円）！中トロもあり、他の立ち飲み屋と比べても破格の値段と言えるでしょう。
常連さんに習う暗黙のルール
佐野屋は地元だけでなく県内外から多くの人が何度も足を運ぶ人気のお店です。特に土日になると多くの人が来店するため混雑は必至。
一人でも多くのお客さんが気持ちよくお店を利用できるためにと、常連さんによる暗黙のルールがあります。守らなければ怒られるというわけではないですが、参考にしていくと良いでしょう。
- 飲んだ瓶や缶、ゴミは店内のゴミ箱へ捨てる
- 新しく入店したお客さんのオーダーが優先
カウンターの近くには缶、瓶、燃えるゴミ用のゴミ箱が設置されています。つまみ菓子のゴミやお酒の缶・瓶はセルフでゴミ箱へ捨てましょう。
また、追加のお酒や料理を注文したい場合はカウンター内の店員さんに声をかける必要がありますが、入店したばかりのお客さんがいれば、その人の注文が優先されるためタイミングを見て声をかけましょう。
店の利用やオーダーの仕方など、わからないことがあれば常連さんたちも親切なので、質問すると優しく教えてくれるはずです。
週末は店内もにぎやかになり、初来店の人でも周りの人と気軽に話したり和気あいあいとした雰囲気にあふれています。
佐野屋 店舗情報
店名：佐野屋
住所 ：愛知県名古屋市北区大曽根3-13-13
営業時間：平日10：00～21：00時／土、祝10：00～19：00／日曜日12：00～18：00
定休日 ：不定休
電話番号：052-991-8175